Distel・Allium

ディスティル・アリウム

【 名前 】Distel・Allium - ディスティル・アリウム - 

【 種族 】人間

【 性別 】男性

【 年齢 】36歳

【 身分 】登録市民。市民番号「DAL-8031」

【 職業 】SSS所属/Bランクハンター兼NBC記者

【 容姿 】頭に竜巻でも通過したのかと揶揄いたくなるようなボサボサの濃い髪。手入れされていないようで艶は完全に失っている。前髪を右目を隠すように伸ばし、長い後ろ髪は頸辺りでお団子にして結っている。其の濃い髪色とは違って少し白めの肌が対照的に映える。一応は整っている顔には幾つかの小さな髭が。優しげに垂れる目は、深い森のような緑。最近は目の辺りに皺が見えて来ている様子。睫毛は短く眉毛は少し濃く。傷だらけの痩躯の腕と脚には其の白い肌は見受けられない。昔運動をしていたらしく身長188cmと高身長な為脚が長い為、四捨五入すると脚。耳には黒のイヤーカフスを付けている。肌身離さず付けているのは銀のタグの付いたネックレス。白いワイシャツに黒のサスペンダーパンツを履いている。冬は其の上にモッズコートを着用。案外寒がりらしく夏は手袋マフラーで完全防衛。革靴を愛用し、任務の場合は動きやすい伸縮素材のものに着替える。オフの日は大抵上半身半裸でジーパンの侭歩き回る。

【 性格 】一言で言えば飄々。ちゃんと言えば後述の通り。のらりくらりとした、あっけらかんな態度で常日頃生きている。面倒事を避けるのが非常に得意であり、逃げ足も早いので厄介。ドールを嫌う、…否。苦手としている為ファミリアのハンター達はあまり好んでいない。そんな彼は怠情を具現化したような人物。ハンターであり乍、任務に対する責任感は薄い上に任務を彼が心から真面目にこなす事はまずない。適当に戦って適当に捕まえて適当にこなす。しかし、彼にとっての適当は他者から見れば『完璧』となるのだが。完璧に任務をこなす彼がいつまで経ってもBランクハンターなのは単に実戦経験が他のハンターより劣っているから。けれど彼はそんな事は気に留めていない。そんな彼は低俗な話題が大好きで、会話に華を咲かせるのはそんな話題ばかり。たまに花の話題になるとこっそり混じってくる。しかし、いつでも楽観的に物事を捉え、決して悲観的に捉える事はない。其処が彼の良いところ、だろうか。意外に博識だったりしている。子供が大の苦手で彼曰く「思考が読めないからねェ」だそう。苦手と言いつつ面倒見は良い方なのだけれど。彼の中での大人と子供の境目は18歳。「20歳じゃないのかって?じゃあR-18作品が見れるようになる年齢は幾つだ?18だろ?なら18からが立派な大人だ。」一応記者である為、ハンター業を営まない日は常にNBCの記者としてノア・タイムズに載せる記事を書いている為、殆ど年中無休状態。大抵は戦闘時の事を書き記す事がよく規制に引っかかる。年に一回あるかないかで連載小説作の余り枠に読み切り作品を書いていたり。何かがトリガーとなって過去(本人は解離性健忘だと言っているが思い出せぬよう心が蓋をしてしまっただけであり、記憶自体はまだある)の事がフラッシュバックし、過呼吸になったり暴走したりする為に注意。「完璧」と言われると少し残念そうな顔をする。ちなみに、名前であるDistelはドイツ語で「アザミ」と言うらしい。

【 補足 】Allium家で発見されたノートから抜粋
『兄さんは凄い人だ。バスケットボールの試合でスリーポイントシュートを2度も決めてしまった。バスケットボールだってついこの間始めたばかりなのに、2つも上の先輩に対してこんなにも点を奪っている。流石兄さんだ。』
『今日は週に3回の家庭教師の先生との勉強。今日は兄さんも一緒で、兄さんは次々と数式の証明をいとも簡単にやってのけ、家庭教師の目を丸くさせていた。僕にはちんぷんかんだったけれど、何となくとてつもなく凄いことをしでかしているのだと直感的に思った。やっぱり兄さんは選ばれし人なんだ。』
『久々に兄さんが僕と遊んでくれた、とても嬉しかった!僕のしたい事を優先してくれて兄さんが楽しめているのか不安だったけれど、とっても楽しかったし兄さんも楽しそうだった。今度は兄さんのしたい事で遊びたいな』
『今日は兄さんが怪我をして帰って来た。頬の赤い打撲の痕が痛ましくて治療をしようとしたら要らないよ、と言われてしまった。でも兄さんが言うのだから、きっと大丈夫なんだ。』
『兄さんは完璧な人だ。優しいし、頭が良いし、運動神経もいいし、顔も整ってる。でも、其れを言うと兄さんは哀しそうな目をして笑う。どうしてだろう。完璧と言われる事は誇らしい事なのに。』
『珍しく兄さんが父さんに叱られていた。父さんがテーブルの椅子に座って顔を真っ赤にして、兄さんは俯いて突っ立っていた。何があったのかはわからないけれど、それを見て自分の部屋に戻った頃に何かが思い切り倒れた音がした。何だったんだろう。あの音は。』
『あんなの兄さんじゃない、違う違う違う違う違う。兄さんはあんな事しない。違うんだ。きっと違う。兄さんは、あんな無惨な事はしない。きっと。大丈夫。』
『父さんも母さんも死んだ!!兄さんの友達も先生も皆死んだ!どうしようどうしよう次は僕の番だ!!かみさま、お願いします僕をどうか救___』
此処から先は血で汚れており、読めない状態だった。

【 武装 】『鎹の義眼』彼の右目に嵌め込まれたリマイズパーツの義眼。この義眼に今まで自身が出会って来た敵の武装の詳細、過去の犯罪歴、ノインの性能全てがデータとして残っている。初めて出会った敵でも武器などは瞬時に分析でき、弱点を見抜く事が可能。しかし、複雑な作りのノインやリマイズパーツなどの場合には分析に時間がかかる。戦闘系のリマイズパーツではないが作戦実行時などには大いに役立つ為、このリマイズパーツの使用を持ちかけられた際には即決したらしい。
『Blume der Hoffnung』別名〈希望の花〉は左腕と両脚のリマイズパーツの呼称。左腕の場合、掌から特殊な毒が塗られた弾丸が出る仕組みになっており、威力こそ弱いが飛距離は長く余裕で1kmは越す。微調整さえすれば2kmでも3km先でも届く為真っ向面から向かう戦闘ではなく暗殺や捕縛の際に用いれられる事が多い。他にも指先を猫の爪の様に尖っているパーツを嵌めれば其処から毒を注入する事が可能。毒自体はパーツの中で精製している独自のものの為解毒薬はない。両脚のパーツは汎用パーツであり、特殊な機能は目立ってないがパーツを作動させれば一蹴で首は飛ぶ。脚力は常人の何万倍となり、飛躍距離は25mプール14個程。義眼以外は何処か中世の騎士の鎧を思わせる装飾であり、両足首の部分に、右脚にはスノードロップが、左脚にはストックの花が彫られている。
愛用している銃は年季の入った自動式の小型拳銃。この弾丸には微量の麻痺毒を塗っている。近距離戦闘は主にコレ。たまに「My Road」と呼んでいたりなかったり。

【 s.v 】
「自己紹介ィ?そんなのしなきゃいけないのかい?…あー、はいはい。わかったわかった、オジサンの降参。Distel・Allium。…現在休日謳歌中だからお喋りしたけりゃ他を当たりな」
「いやァ、俺の専門は子供のお世話じゃないんでねぇ。お嬢さん、アンタも立派なレディならオジサンに頼らずとも大丈夫だろう?」
「…俺ァ、平和の象徴みてェに扱われてる子供が大の苦手でねェ。あんまり関わりたくないのさ。」
「ハハ、この状況を打開するにゃあ確かに命を捨てる覚悟でないとなァ。でも、大丈夫。オジサンはこんな状況を何度も覆した男だからな、オジサンが君を守ろう。生きて帰るんだ。…良いね?」
「あー言うドールと組んでる奴を見ると、どうも虫酸が走るよ。…何故そんなに嫌うのかって?そんな野暮な事聞くんじゃねェよ、秘密だ、秘密。」
「…いつだって人は醜い。だからこそ愛しい。人を妬み、罵り、殺してもそれは人の業だ。大抵は回避出来ないものだ。だからこそ、青年は希望を失くさぬよう心の宝箱に確りと鍵をかけたこんなクソみたいな人を、世界を愛する為に___どう?俺の新作。結構良い話だったろ?」
「ッは〜、いやァ良いね良いね!是非とも君の事を次の記事の題材として書かせてくれ!立派で規制に引っ掛からず誰もが満足するのを書いてみせるから取り敢えず俺を殺すんじゃねェッッ、て、危ないな、オイ!」
「やっぱ良いなァ、そう言う話!男子高校生のノリで一生過ごしたいわ。んで?坊主はどの娘が好みなんだ?…へぇ、其の子か。大胆だねェ。ちなみに俺はこの娘。あ?清楚過ぎるって?お子様はわかってないなァ、こう言う娘が大胆に迫ってくる時が一番良いんじゃねぇか。」
「…がう、違う、違う違う違う!!俺は、彼奴を殺してない、誰も殺してない!!違う、違うんだ…俺は…、いやだ、何も思い出せない、何も、何も……」