祁答院 雪巴

【名前】祁答院 雪巴
【種族】人間
【性別】女
【年齢】不明
【身分】登録市民
【職業】ハンターチーム“玉響の風”創設者。 ハンターのランクはS
【容姿】黒髪を高い所で結い上げている。戦闘服と見られる軍服を普段は着て歩いている。
【性格】自分のチームを家族と同義に扱い大切にしている。 ソレ以外に対しては興味があるか無いか、価値があるか無いかで判断をする。
【武装】
過去に両腕を無くしリマイズ手術を施して機械の腕を付けている為その両腕は反動を吸収する特殊素材で出来ている。
握力や膂力は凄まじく高く、人間の肌程度なら握り潰す事が可能 見た目は普通の腕に見える。
特殊な金属で出来た棒を腰に3本、拳銃を二丁腰に差している。 また、鞘に入った手斧を腰のベルトに下げている。

《 Thor's Hammer 》
特殊な変型流体金属を用いて専用に作られた機構満載の大槌。
通常持ち歩くときは1メートル程、太さは4cmから5cmぐらいの棒である。
棒の横に付いている指紋認証ボタンを押す事で
中に詰まっている特殊流体金属が変型、膨張し大槌へと変化する。
この大槌は重さが5キロ程しか無い見た目とは裏腹に軽い物だが
インパクトの際に接触した方と反対側が爆発推進するという特性を持っている。
壊れないという性質も持っており、どれだけ固い相手でもその特性で破壊する事が可能。

《 Achilles 》
先述の金属を用いて作られた大盾。彼女の身を完全に覆う程の大きさへと変型する。
持ち手の部分にスイッチが付いており、地面に付けた状態でそれを押すと完全に固定され動かない。
自分の視線を向ける所は透明で視認可能。 もう一つのボタンを押すと使用している愛銃がすっぽりと収まる穴が開く仕様。

《 AdamantScythe 》
先述の金属を用いて作られた大鎌。
展開した時点で彼女の身長とほぼ同じ位の大きさだが、その柄は通常状態の1メートルと50cm程だが、それを5メートルまで自在に伸ばす事が可能。
伸びる時は瞬時に伸び、縮む時も同様。重さは5キロで一定。鎌という性質上、引けば切れるため囲うように伸ばされそれを縮めるだけで相手を両断する事が可能。

《 LaktHearts 》
彼女が持ち歩いている手斧。刃先と斧の本体に機構が施されて居る。
刃先には衝撃を加えると爆発する液体が合成されている為、鞘以外の物質に接触すると爆発する。
本体には爆発を検知して瞬間的に超近距離限定の激風を刃先に向かって吹かせる。
つまり爆発した際の爆風は全て爆発を起こした対象へと向かう。
性質上凄まじい反動と負荷を伴うが、彼女の両腕はリマイズパーツなので問題なく使用可能。

“Avtomaticheskij Pistolet Stechkina WWⅤEdition”
第5次世界大戦時ロシアで使用されて居た大型自動拳銃。使い手はあまり居なく、使用者の好みがはっきり分かれる。
装弾数は25発、重量は12キロ 有効射程は50メートルから300メートルとされている。
反動が高く連射式の為強い筋肉が無いと抑えていることも出来ずに弾がばらける。
使用弾薬は特性仕様の9×8mmEMP特殊弾頭と通常仕様のマカロフ弾が入った弾倉を使い分ける。
EMP特殊弾頭は対ドールに対して最も有効であり、打ち込んだ弾の周囲にドールに対して有効な特殊EMPが発生。その箇所の機能を著しく低下させる。
この弾頭は凄まじく高価な為、その弾倉は普段から1マガジンしか持ち歩いていない。ドールに対しての切り札の一つである。



【補足】

軍人の家系に長女として生まれた彼女は、長男である兄とは別にとても甘やかされ育つ。
欲しい物をほしいとねだれば貰え、これが嫌いだと言えばそれがなんであっても次の日には屋敷から消えていた。
然し、そんな幸せは長くは続かない。長男である兄が死亡し、家の跡取りは失われてしまう。
今まで余裕のあった日々はその日を境に消えてしまった。
彼女の父は既に高齢で、新たな世継ぎを望むには些か遅すぎる。

そんな彼が思いついたのは、少女を男として育て、軍人の血を絶やさない様にする事だった。
其の日から彼女は今までの天国の如き幸せから一転、地獄へと叩き落される。
長男の様に死なないようにと、地獄のような鍛錬から始まり、礼儀作法や武術、銃撃や指揮等
ありとあらゆる事を叩き込まれ、出来なければ殴られ、蹴られるという生活を彼女は8年程続ける。

だが、そんな日々は幼い少女にとってはとても耐えきれるものではなかった。
死ぬほど辛いその日々を乗り切るために彼女が行ったのは、全てを考えない事。
そして、大好きだった父を嫌悪し嫌った。

父親は今まで尽くしてくれた仲間を平気で切り捨て、その落ちていく様を見て嗤うような人物であった。
救いだったのは、それが彼女にはひどく醜い物に見えたという事であった。
彼女はそんな父親を反面教師として育ち、苛烈で冷酷な一面と、仲間に対しては温厚で非常に優しいという
本来であれば考えられない二面性を持つようになった。

そして自分で物心を考えられる年になった彼女は結局その家を飛び出し、一人になる。
そこで拾った男の子との出会いが全ての始まりとなる。
男の子を養う為に彼女はハンターとして活躍し始め、やがて仲間となる者達を集めてチームを立ち上げる。
少数精鋭で信頼度の高いそのハンターチームに依頼する者は多く、また、失敗も殆どしない事でその評価はうなぎ登り。

並み居るライバルをごぼう抜きして立ったその地点は、Sランクという境地である。
Sランクになって初めて受けた依頼で両腕を無くしてしまった彼女は、知り合いのリマイズ技術者から両腕をリマイズして貰い
少し天狗になっていたその鼻っ柱を収め、油断と慢心を捨てた。
何より仲間を見捨てる事を嫌う彼女は、仲間に対しての暴行や暴言、危害を加える者に対しては容赦なく苛烈な攻撃を仕掛ける。
また、作戦指揮能力にも長けていて、リーダーとしては部類のカリスマと能力を発揮した。
自身が興味の無い者や好きではない者には無関心、父親と似た空気を放つ者に対してはかなり冷酷な対処をする。

ハンターという職業柄、犯罪行為や違法ドールに対しては苛烈である。
然し、問答無用に切り捨てる様な事はしない為、殺害する事はかなり稀。
ちなみにSSSに何度も誘われているが断り続けている。曰く
「公安など虫が好かん。 飼い主に頭を垂れ餌を強請るなんてやってられるか。」
だそうだ。
ハンターの仕事によって稼いだ金は凄まじく、かなりの巨額を投資して豪邸を購入している。
とても広い屋敷には、彼女とハンターチームの皆が住まい暮らしている。
現在は新規メンバーの募集はして居ないが、稀に彼女が興味を持った者を拾ってくる事もある。