─────これは、星降る街の物語・・・
【名前】ニシノ(偽名)
【種族】恐らく人間
【年齢】29
【性別】男
【身分】非登録市民
【職業】占いや除霊など。
【容姿】ウニ頭、と形容されるぼさぼさとした黒髪に、死んだ様な瞳、と形容される絶望的に目つきの悪い黒瞳の三白眼。普段はやる気の無さそうな顔つきをしているが、酒を飲むと一気にスイッチが入り表情が非常に豊かになる。
服装は長袖の黒いTシャツにカーキ色の長ズボン、というラフな格好していることが多いが、稀に青色のジャンパーを羽織っている事もある。靴は黒色のブーツ。特にアクセサリーらしきものは付けていないが、ポケットには四角い鉄色の汚れたロケットペンダントを常に入れている。
身長は187cmと割かし高めで、体格も大柄である他、実はかなり引き締まっている。普段は見えないが体には幾つかの古傷があったりする。
その他、腰には一振りの刀を帯刀している。
【人物説明】彼は彼曰く、ただのしがない霊能者。だが一言で彼を説明するのならば、酒好きのおっさんだ。まだまだ20代だから、と本人曰く〝おにいさん〟らしいが。
居酒屋〝雨霧〟をはじめとした酒場を転々としており、ノア内の酒場に通っている人間ならば一度は見た事のある、若しくは耳にするであろう人物。霊能者を名乗り、背後霊など相手に憑いている霊の霊視や除霊、占いなどを1000円ぽっきりで行っている。まあ気分でただでやってあげたり、多めに料金を取ったりなど、場合によってかなり変わるようだ。ただ、人の考えている事を一発で言い当ててみたり、とそれらしき一面は見られるのだが、占いの結果や背後霊などの説明は大体突拍子の無いことを適当に抜かしているだけであるようで、〝歩く法螺話〟〝与太郎ニシノ〟〝1000円漫談屋〟〝幻覚霊能者〟、更には雨霧で十数万程の他、多くの酒場でツケ払いを行っている事から〝ツケ払いのニシノ〟など、数々の異名を持つ。
基本的に酒場に顔を出すのは夕方からが多く、昼間の多くは自宅兼事務所である、北東区の雑居ビル2F、〝ニシノ霊能事務所〟で寝て過ごしている事が多い。昼間に外に出るのは気が向いた時、買い物をする時、ごく稀ではあるが仕事がある時くらいのものだ。その分、日が暮れ始めてからは殆ど家に帰ることは無い。大抵は酒場などで呑み明かした挙句、ふらふらと帰路に着き、日が昇ってから眠りにつく、という生活サイクルを繰り返している。
部屋の中は殺風景で、必要最低限の家具が置いてあるだけ。更には玄関にはゴミ袋が溜め込んであったり、家での食事はほぼインスタントで済ますなど生活水準は良いとは言えない。
友好関係はかなり広く、ノワール・ソレイユ幹部のクロノ・ユーリをはじめとしたロワール・ソレイユ構成員、その他ハンターや情報屋、警備隊にNBC記者達とも繋がりを持つ。中でも酒場に顔を出すような人とは大抵顔見知りだ。
普段の性格としては口が悪くぶっきらぼうな性格。特に朝は大抵が呑み過ぎによる二日酔いで頭痛に襲われており、いつにも増して不機嫌な事が多い。ただし酒を呑むと一気にスイッチが入り、表情が豊かになる他、感情の変化も激しくなり、突然怒ったり大笑いしたり、と手の付けられない事になる。
呑んでいる最中はどこまで呑んでも気持ち悪くならないが、呑みすぎると一人で自宅に帰る途中や明くる日の自宅の中で吐くタイプ。
普段酒を呑んでハイになっていたり、二日酔いで気分が悪くなっていたり、とふざけた性格の様に見えるが、時折普段の彼からは想像も出来ないような真面目な表情を見せることも。特に彼に刀を握らせた時が顕著で、立ち振る舞いや表情、視線の何から何までが低くない実力を匂わせる。
彼の生い立ちを知る者は殆ど居らず、情報屋『花屋』や、腐れ縁でもあるノワール・ソレイユのクロノ・ユーリ程度。
意外と手先は器用。
煙草もたまに吸うらしい。本当に稀にだが。
【武器】無銘刀。鈍い鉄色の輝きが印象的な刀。反りはそこまで激しい訳ではなく、装飾も全くされていない。鞘は黒一色。
しかし、酔っ払った彼が帰り道で振り回しながら、刃こぼれ1つせずに物体を両断しているのを見るに、粗悪品では無い事が読み取れる。
【SV】「大将俺だぁ!来てやったぞぉ!!っあぁ!?てめーツマミはキャビアに決まってんだろーが!!無いとは言わせねーぞあぁ!?..........────おいビールのツマミっつったら枝豆だろうが!?キャビアなんて高いの食えるかボケ!!」
「バーカ!!!幽霊なんていねーよ!嘘だ嘘!!!はははは─────。 」
「なぁ悪い、金貸してくれねえか?...ははっ、丁度持ち合わせがなくてさ。...なぁ頼むよ!!!貸してくれ!」
「嬢ちゃん!!今日の分はツケで頼む!!請求先はそうだな......ユーリの旦那に送っといてくれ!」
「......おえ....。......くそ...頭いてえ......気持ちわりぃ...。」
『いいや、本当はな。幽霊くらい何処にでもいる。それこそ、見渡せばすぐ近くにも。.........だがな、一番怖いのは...〝ここ〟。人の心なのかもしれないな。───月並みだがよ。』