─────これは、星降る街の物語・・・
1000年以上前、旧暦3150年にかつての母星、〝地球〟で起きたとされる大戦争。
2921年から2931年に渡り10年間続いた第四次世界大戦によって一部の大国、中小国はその殆どが壊滅状態に陥っており、周辺の国家を併合し肥大化した巨大国家が地球を支配していた。
当時の現存国家としては
ドイツを基幹とするドイツ第五帝国
ロシアを基幹とする大ロシア連邦
イタリアを基幹とする新ローマ帝国
日本を基幹とする大東亜帝国
イギリスを基幹とするソヴィエト・イギリス連合
アメリカを基幹とするグラン・アメリカ
が存在し、4つの陣営に分かれて戦った。
第一次大戦から常に激突を繰り返してきた、ドイツ第五帝国と大ロシア連邦による〝ベルリン=モスクワ枢軸〟
ドイツに続く形で帝政復古を巻き起こし、帝国以外の国家、そして帝国同盟を裏切ったドイツ第五帝国を敵視する、新ローマ帝国、大東亜帝国による〝帝国同盟圏〟
共産革命により民主政権が倒れ、禍根の多かったイベリア共和国(旧スペイン・ポルトガル)を併合し、点在するイギリス旧植民地、南米のスペイン・ポルトガル旧植民地を再び植民地化し、更には世界革命を狙う、ソヴィエト・イギリス連合とかつての植民地群による、〝世界革命連合〟
常に世界の覇権を握り続けたたった一つの超大国、現存する最後の民主国家、グラン・アメリカによる〝パクス・アメリカーナ〟
の4陣営は、互いに〝終末兵器〟と呼ばれる強大な兵器を乱用し、数ヶ月で地球を死の星へと変貌させてしまった。