─────これは、星降る街の物語・・・
N・O・A・Hの上空を覆っているオーロラの様な幕。基本的に数分に一度の感覚で発光するが、一週間に数回程度の頻度で活性化し、空全体が七色に光輝く事がある。その際、流星雨で落ちてきた〝星〟が1つ、2つ程度の小規模なものだが、ノアに落ちてくる事も。落下すると同時に強い衝撃と熱波が広がり、周囲の建物は倒壊、可燃物があった場合は着火してしまう。
〝星〟は実体を持たないエネルギー体である為、一度落下が始まれば防ぐことは難しく、落下直後、迅速に消火などが行われる。
オーロラセルに物質が突入すると大規模な活性化が起きる。
地球に存在したオーロラと光景が酷似していた為、そう呼ばれてはいるが、根本的には全く違うものらしく、その正体は謎のエネルギー(通称:オーバーライト)の塊。
オーバーライトは人体に有害な物質であり、星の爆発を間近に受けた人間は大抵の場合即死してしまう程。
〝半適合者〟と呼ばれる一部の人間は死には至らないものの、体に異常が発生し、〝ユリス〟と呼ばれる化物となってしまい、〝適合者〟と呼ばれる一部の人間だけが、オーバーライトの影響を受けない。
夜に見える星々の様なものは実際に宇宙空間の星が見えている訳ではなく、オーロラセル中のオーバーライトが、高密度になっている地点が星のように輝いて見えるだけである。
現在は"オーバーライト濃度計測器"というものが開発され、常に上空に向けて計測されており、活性化の予兆があれば市民に知らせる事が出来るようになっている。
また、街の一部では未だにオーバーライトが濃く残留している部分があり、長時間滞在すると死亡・もしくは身体に異常をきたす危険性がある。その濃度を計測・発見する為に携帯出来る小型計測器も存在する。