─────これは、星降る街の物語・・・
ファーストフォールによって、肉親を失った人々の為に開発された、所謂機械人形。当初はセントラルと・E・Dの共同開発だったが、現在はカーディナルの管理下。
殆どの場合電力を動力とし、体のどこかに埋め込まれた"コア"と呼ばれるAI基部を破壊される事で停止する。
機械らしさが露出した容姿をしたものも存在するが、ドールの多くはほぼ人間と相違無い容姿をしており、ドールと人間の混同を防ぐ為にドールには型番が書かれた装飾品を着用する事が推奨されている。
いくつかある〝テンプレート・モデル〟、通称〝量産型〟と呼ばれるシリーズ以外のドールはそれぞれ、容姿に関しては千差万別、性格も最初のプログラム次第で詳しくは指定する事が出来る。
言動が機械的なドール、恥ずかしがりなドール、活発なドールと個性はあるが、言い替えれば〝そうあるように〟プログラムされただけである。勿論そこから学び、変化する事もあるが。
現在問題になっているのは、ドールと人間の恋愛であり、ドールに対して人間と接する時と同じように接し、必要以上なスキンシップを取る人を、人々はドールホリック、通称〝ドルホリ〟と呼んでいる。
性行為が可能なドールも大々的に開発され、ドールに入れ込みすぎて、人間と関わらなくなってしまった若者などが増え、ニュースでも報道される程。
排泄、食事は基本的に必要ない。
リマイズパーツと同じく、〝ドール製造法〟により、セントラルかS・E・Dの許可なく作られたドールは〝違法ドール〟と呼ばれ、回収・破棄の対象。(20年前にセントラルが消滅している為、それ以降に製造されたドールはS・E・D製のみが許可されている。)
違法ドール以外は常にカーディナルシステムに接続されており、カーディナルに場所や行動が監視されている。
尚、20年前より新しく作られたドールに関しては、ノアに対する敵対行動が取れないようプログラムされている他、カーディナルが制御・遠隔操作出来るよう細工されている。
そんなドール達は、公に製造されている中では大まかに分けて4つの種類がある。
コスト削減の為、機械的な容姿をしているドール
簡易ドール〝PDXシリーズ〟(プロトタイプ・ドール)
日常生活専用のドール
〝NDXシリーズ〟(ノーマル・ドール)
戦闘専門のドール
〝CDXシリーズ〟(コンバット・ドール)
戦闘・日常生活専門のドール
〝DDXシリーズ〟(デュアル・ドール)
だ。
〝X〟はドール開発時のプロジェクト名、〝プランX〟を由来としている。
記憶媒体は頭部内に存在し、それを損傷しない限りそのドールとしての記憶を保持したまま修理が可能。また、上記の4種類の中ならば自由に換装する事も可能。
NDXはドールとしての完成度、つまりスペックからランク分けがされており、CDX・DDXシリーズはそれとは別で戦闘能力の高さでランク分けがされている。
PDXは日用・戦用・両用のモデルが存在し、それぞれNDX、CDX、DDXと同じランク分けが適用される。
また、型番には法則性がある。
これより下で説明する。
①DX-②③-■■■■■-□
①番はP・N・C・Dのうち1つを選ぶ。
Pは機械的な容姿であるもの(機械的な容姿であれば優先してこちらの型番が適応される)
Nは日常生活専門
Cは戦闘専門
Dはどちらも出来るタイプ
②番はNDX・DDX・PDX(日用モデル・両用モデル)のみ記載で、日常生活において出来る事、思考能力、はたまた特殊な用途に使用できたりなど、スペック毎にランク分けされる。
スペックが下の方から
5、4、3、2、1、(0)の6つの数字の内1つを割り振る。
基本は5の方が安く、1の方が高価。
だが0に限ってはその限りではなく、何か特殊な事が出来るドールなど、ランク分けの例外のドールに付けられる番号の為、一概に高いとも、安いとも言えない。
3番はCDX・DDX・PDX(戦用モデル・両用モデル)のみ記載で、戦闘能力の高さでスペック毎にランク分けされる。
スペックが下の方から
E、D、C、B、A、(EX)の6つのアルファベットの内1つを割り振る。
基本はEの方が安く、Aの方が高価。
だがEXに関してはその限りでは無く、特殊な武装を詰んだものや、指定条件下でのみ強さを発揮するランク分けの例外のドールに付けられる番号の為、一概に高いとも、安いとも言えない。
■■■■■の部分は、所謂識別番号。名前のようなもの。
何を入れても問題はありません。(ただ基本はアルファベットなどの外国文字と数字でお願いします!)
□の部分は、20年前より後に作られたドールのみ〝G〟と記載が必要で、ノアに対する敵対行動が一切取れない他、カーディナルが遠隔操作可能なドールである事を示す。
例:20年前より後に作られた、DDXで何でも出来る高性能ドール。
DDX-1A-Perfect-G
上記以外にもう何種類か、公には製造されていない、特別な〝ドール〟が存在しているのですが、それはまた別ページに記載致します。