─────これは、星降る街の物語・・・
壁外区域とはノアの外周を囲む壁の外側を指す。単に〝外〟と呼ばれることもある。公に壁の外へと通じているのは、厳重な警備が敷かれているノア北部の〝ゲート〟のみだが、所々に穴が空いていたり抜け道がある、と噂されており、時折修理をしている様ではあるが手が回っていない様だ。
壁外に出る事が許されるのはSSSの隊員、その他許可を得た人物のみで、無許可でノアを出るのは許されていない。
ドール開発黎明期に多く出た失敗作を、壁の外に破棄し続けた結果、破棄された失敗作達が、人を襲う機械の化け物〝ノイン〟となって、暴走している。自我が無いものが殆どだが、稀に自我を持つノインも。
自己と同様に捨てられた機械部品などを使い、自己を改造したり、仲間を増やしたりなどもしており、個々の武装、造形は様々。総数も不明である。
また、何らかの手段を使って街中に侵入したノインも確認されており、その場合廃墟区域や汚染区域に潜んでいる事が多い。
また、著名なものを挙げるとすればBDX-0EX-Relicなど、失敗作として放棄されたが人類の味方をする者も存在し、〝ノイン〟と〝ドールの失敗作〟の違いの定義は、人類に害を為すか、為さないか、というだけである。
現在はハンター達の活躍によりノインの数は目に見える程に減っており、ハンター界隈の衰退の原因となっている。
尚、ノイン達が闊歩する壁外区域の更に奥には、深い霧がかった森が広がっている。その中では方位磁針などは狂い気付けば元の場所に戻ってしまうなど、何故か外には出られなかったが、セカンドフォールの後にその霧は消滅している。