中央政府とS・E・D

セントラルとエス・イー・ディー

かつてノアを二極支配していた、大企業と政府。
S・E・Dの原型は、かつて地球でトップレベルの技術力を保持していた、ドイツ第五帝国の大企業及び、宇宙船の開発に携わった各国の技術者。
セントラルの原型は、第五次世界大戦の生き残りである各国の政治関係者の集団。


共にドール、リマイズ技術、カーディナルなど共同で様々な新技術を開発し、S・E・D側のハンターズ・ギルド、セントラル側のハンターズ・オフィスと互いに独自でハンターを管理し、ハンター同士を水面下で戦わせたり、とノアの支配権を掛けて裏で争っていた。


が、およそ20年前、ノア黎明期に彼等が開発したAI、カーディナルが管理下を離れ独断行動を起こし、管理権を乗っ取られてしまい、現在はカーディナルに監視を受け、勝手に行動が出来ない状況に陥っている。特にセントラルに至っては、彼等の本部だった中央区のセントラル・タワーをカーディナルに奪われ、実質的に消滅してしまった。


S・E・Dの本社もまた中央区に存在し、一応企業として存続している。


以前はリマイズパーツとドールの生産の殆どがセントラル、S・E・Dで行われており、リマイズパーツ、ドール共に内容の申請や検査を通さず、無許可で作られたものは違法であり安全検査が行われていない物もある為、回収・処罰対象だった。(現在はセントラルが実質消滅している為、S・E・D製のみが新しく出回っている。)


現在も許可なく作られたものは回収・処罰対象だが、ドールに関しての理由は以前とは毛色が違い、「〝カーディナル〟が干渉出来ないから」という理由が強い。


特にカーディナルが街を支配し始めた20年前より後に作られたドールに至っては、ノアに対する裏切り行為が出来ないようにプログラムされ、更にはカーディナルが完全に制御・遠隔操作出来るよう密かに細工されている。(それ以前のドールでも、PDX、NDX、CDX、DDXならばどこに対象が存在するか、何をしているか程度は判別が可能。)